不味不滅

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ただいま冬眠中です。気分的に、まだまだ持続性冬眠は続きそうですが、ここらでちょっと中途覚醒して、更新していかないとマズイかなぁなんて呑気に考え、久々にしょうもないこと書いてみる気になりました。

世間では、予想通りにコロナの大流行となっているようですね。今回の騒動は長引きそうなので、なんとも動き出す気になれず、まだ中途覚醒の状態です。月一の関東遠征もさりげなく継続していますが、ほんの数日間の滞在でさっさと地元に戻っております。

基本的に都会派の遊び人ではないので、街はあまり好きではありません。バビロンTokyoは、どう考えても私には似合わない大都会なので、最近は埼玉の川越という所や浅草近辺の下町に出没しています。ということで、埼玉川越で行った焼肉屋さんのお話でもしてみましょう。と言っても私は、名誉ある食道楽の食通ではありません。あくまでも個人的感覚です。

店名は覚えていませんが、川越駅のすぐそばにある焼肉屋さん。久々に肉でも喰らおうかと思い、旨そうなステーキ屋があったのですが、独りで入るにはイマイチ気乗りせずに、思わずお隣の2Fにあった焼肉屋へと伺いました。これが悪夢の始まりでした。いつものごとく大好きなタン塩からロース・カルビーetc etcと珍しく一気に注文したのが運の尽き。

タン塩を一口入れた時点で、すぐにヘタ打ったと気がつきましたが、愛想だけはそこそこのバイトのねーちゃんは、続々と次なる品をテーブルへと運んできます。一見すると独り焼肉で、テーブル上には「これでもか」という肉は大食感に見えそうですが、こう見えても小食な私。その時の心境は、まさに罰ゲーム以外の何物でもありませんでした。もちろん途中放棄も頭をよぎりましたが、注文早々棄権するのは男が廃ると、今もこの世界のどこかで食糧難で苦しむ人々のコトを思いつつ、完食しました。(ただの貧乏性ですが)

この事態を収めるために私の選択した行為は、清水の舞台から飛び降りるごとき英断でもなく、ただの貧乏性によるモノでした。新種の食物だと考え方を変えてみるとイケるかと思いきや、やはり不味いものはマズイ。普段私の焼肉を食すパターンであれば、白ご飯はなるべく最後の方にお願いするのですが、この時ばかりはそうもいかず、チシャとご飯でカリフォルニア・ロール風に巻いてみたり、知恵と工夫でなんとか乗り切りました。

基本的にまずいものは「毒」だと解釈しているのですが、後先考えず一気に注文した挙句、たまには毒もよかろうと貧乏根性丸出しで、途中棄権しなかった己の不甲斐なさに、まだまだ修行が足りぬと感じた夜でした。最後にはビールで流し込んできましたが、ビビンバ・テールスープなど不幸中の幸いか注文していなかったのは、快挙と言って差し支えないでしょう。

店内には他にも数名ほどお客さんがいましたが、楽しそうにワイワイ言いながら食べている集団や、追加注文している人達もおりました。お店自体も最近ポッと出た新興勢力という感じもなく、私の嫌いなチェーン店でもなく、昔からある駅前のリーズナブルな焼肉屋さんって感じでしたが、まんまとやられた気分です。恐らくそのリーズナブルさが、敗因だったのでしょう。

久々にクソ不味い店に入った屈辱と、それをきちんと完食した自分を褒めながら階段を下り、外に出た瞬間の木枯らし混じりの風。冬の寒さが身に沁みた刹那に、二度とリーズナブルな焼肉屋で、一気に注文するのはやめようと思った次第です。あそこまでまずい肉をどこで仕入れているのか、どうやってあそこまで不味くなるのか不可思議な気分でした。

こんな感じで、時としてクッソ不味いお店にはまるのですが、こうしたお店はおそらく罰ゲームとして残っているのでしょうか。もし埼玉で、嫌いな人とどうしても食事しないといけない機会があれば、是非連れて行ってください。その際はもちろん、うまそうに食べてくださいよ。二度とその方から食事には誘われなくなりますので、効果覿面です。

基本的に私がいきなり入るご飯どころ、あまりハズレがないとよく言われるのですが、外す時は思いっきりハズします。なにわともあれ、焼肉屋でハズすと往生しますので、皆さまお気をつけ下さい。ちなみに子供のころ近所にあった食べ放題の焼肉屋「ひこバンバン」はデザートのプリンがお気に入りでしたね。