達人

慣れないことは、やるもんじゃありません。クライエントさんに簡単に筋膜についてご説明をしたのですが、難易度の高い語彙を活用され、今後のセッションやお話を楽しみにしております。とお返事いただきました。全くもって嬉しい限りですが、見せかけのハッタリだけでは化けの皮が剝がれると焦ってます。この先「九州限定、筋膜の達人」として名を馳せる為にも、偉そうなこと書いてちょっと差をつけてみようとの魂胆により、色々と調べてみました。

ただし筋膜に関して厄介なのは、情報源がほぼ外来語になってしまうところです。もちろん日本語でもそれなりに調べ物できるのですが、やはり九州限定とはいえ「筋膜の達人」を目指すには、最先端の情報収拾と経験がモノを言います。ここはやはり、欧米で研究されている最近の事実を並べ立てていきます。

そもそも私にとって筋膜という輩は、結合組織または支持組織に分類された「その他大勢」だったわけです。これは数年程前、ドイツで資格修得中の頃の認識です。それが最近では、「構造の器官・臓器」として構成され、独自の機能を営む生体内の構造の単位として認識されているようです。どういうことかと言うと、wiki君に説明してもらいます。

「生体内の構造の単位として、多数の細胞のうち形態と機能を同じくする細胞が集まって組織を構成し、複数の組織が集まって器官を構成している」ということです。その器官・臓器の違いがいまいちわからない方「それぞれの器官・臓器は一定の機能を果たすために協力して作業を営む一連の器官群があり器官系として配列される。ただし、一つの器官が複数の働きを持っているときには、複数の器官系に属することもある」ということです。

私ごときの理解では、ある細胞集団として何やってるのかイマイチわかりずらい筋膜が、実は独自で一定の機能を果たしているようだと。しかもよくよく調べていくと複数の働きに関与し、下手すりゃ他の器官全体を包括してるすごい奴なんじゃないかという所まで来た感じですかね。これには筋膜というものを、正しく理解する必要がありますね。

整形外科医であり、イタリアのパドバ大学の人体解剖学と運動科学の教授であるカーラ・ステッコ氏は、筋膜についてこのように述べています。「解剖実験体の筋膜を見ると、筋膜は湖の上の霧のように皮膚の下に留まっている。薄くてほとんど半透明な筋膜は、’白い紙’のように見える。脂肪細胞を過ぎて、別の筋膜レベル – 深い筋膜と呼ばれる – 表面的な層の下にあります。さらに深いところでは、筋肉の上に上筋膜と呼ばれる第三の層が存在している。体外では、顕微鏡で見ると、筋膜は様々な種類のコラーゲン、エラスチン、そしてテロサイトや筋膜細胞を含む複数の細胞で構成されています。」

重要なこととして、これら3つの筋膜層が孤立しているわけではないということです。筋膜命名委員会が提唱した定義によると、それらは身体の構造を維持し統合された状態で、機能を助ける3次元マトリックスの中で互いに結合しています。そうした身体内のパーツから全身まで全てを一つに統括する筋膜における健康への影響という点で議論の最前線にある特徴は、その弾力性です。つまり、筋膜の弾力性が高ければ臓器や組織がより良く機能し、硬い筋膜はパフォーマンスを低下させるのです。

これまで筋膜の主な機能を、身体の動き(バイオメカニクス)空間内の位置(*プロプリオセプション)と身体全体の流体の流れを調整するのに役立つものとして説明していました。それらに加え最近の研究によると、癌・リンパ浮腫・胃腸の苦痛など様々な予期せぬ健康状態や疾患に関与している可能性があるようですが、現時点では筋膜を特定するための初期段階にあると考えているようで、現段階で科学者たちはまだ、筋膜が身体に影響を与える可能性について意見の一致には達していないという一面もあるようです。新しいものを公表することで、これまでの知識と考え方を捨てる必要も出てきますからね。

医療界におけるこうした混乱の一部は、筋膜研究が現代医学と伝統医学の両方にまたがっていることに起因している可能性があるようですが、筋膜の知識は現代の技術を使う科学者と、ヨガやマッサージなどの代替医療の技術を使う整体師の両方によって生み出されているのが現状のようです。多くの研究者やRolfingなどの身体実践者が筋膜に注目している一方で、他の科学者はその可能性にあまり熱心ではないと述べています。医療界では筋膜の重要性について、広く多様な意見があるようです。

まだまだ可能性としてですが、前途有望なお話ではありませんか。結局いつもの如くダラダラと何の勉強にもなっていませんが、近日中にこうした点を踏まえた上での見解を述べてみたいと思います。最近は何気に、真面目な事描いてる気がします。

「*プロプリオセプションとは、生物内で生産され知覚される刺激、特に身体の位置と動きに関連した刺激に関連するもので、生物・特に腸や他の内臓で産生される刺激に関連しているモノ。及び生物の外部にある刺激に関連するモノ。」

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