Self Image

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昨日からちょっと気になるセルフイメージ。要するに、自分自身の評価です。自分自身で創り出した、自分に対しての印象なんですが、こいつがあまりにも高すぎると、実力が伴わない人と見られますし、低すぎても存在自体がネガティブな感覚を持つようです。実際の自分自身より2,3ステップ上辺りに見積もっていると、良いそうです。

そのような感じで自分の評価ができると、無理なく少しずつでも成長していけるということではないでしょうか。こうしたイメージを造るのはもちろん自分自身なので、その大元がちっとずれていたりすることで、適切なイメージが持ちにくいのではないかと推測されます。でもほとんどのヒトがピシャリという感じではないでしょうし、人格者として人望あり、人気者な方は適正なイメージ+ポジティブ感を持っているのでしょう。

人間という輩は、どうしても他者の眼が気になって執着したり、下手なプライドをぶら下げてたりしますから、そううまい具合にはいきませんよね。常に主観的であってもダメだし、客観的過ぎても厳しいようです。まぁ程よいバランスです。自分に甘い評価を出す方多いですが、反面厳しすぎる評価ばかり出す方もいますよね。厳しければ、ストイックな感じがして一見かっこいい気もしますが、そうとは限らないようです。謙遜も度を越すと、タダの鼻高さんとして映るのでしょう。

とまぁ、こんなことをつらつら考えながら初夏の日差しを浴びていたのですが、こうしたイメージを造る大元は自分自身ですよね。どれだけ他者から言われたことに対しても、一切聞く耳を持たぬ私のような頑固者もいれば、人から言われるたびに一喜一憂してコロコロと情緒不安定になる方。基本的にどちらも偏りすぎなんでしょう。ここできちんと主観的、客観的に自分自身を観てみるコトができると、楽なんじゃないでしょうか。

私は個人的にこうしたモノの見方、考え方すらもソーシャルディスタンスの本質として重要なことではないかと感じています。社会的距離感ということで自分とヒトや周囲の環境のコトだと解釈しがちですが、まずは自分自身の距離感が掴めないと、セルフイメージもぐちゃぐちゃなモノが造り出されそうです。その適性とは外れたイメージが、余計に他者や環境との距離感を歪めていくのではないかと思います。

じゃあどうやってセルフィイメージを造って行くのかということで調べると、いろんなこと書いてあります。その通りに実践していくのも一つの手ですが、中々うまいこといかないのが世の常。そうした時には一旦視点を変えてみるのもアリなんじゃないですか。そうした点をテーマとして、九州上陸を田畑さんに願い出たわけです。

業界関係者ではもちろんご存知でしょうが、この田畑さんは講師として10年以上のキャリアを持ちながら、実際にお会いすると間違いなく生徒として、しかも窓際にいそうなタイプに見えます、外見的に。これは悪い意味ではなく、常に自分も学ぼうという姿勢があるからだという気がしています。窓際という愛嬌にしても、ただ言われていることを必死に書き写すタイプでもなく、外を見ながらボーッと自分なりに考えているタイプでしょうが、よく黒板消しを当てられるイメージも醸し出していますので。これまで何度も田畑さんのWSに参加させてもらいながら、一緒になってやってもらったのですが、教えるというより伝えるという感じで、あとはみんなで探って行こう的な、創造性に富んだ場を創り出してくれます。

そうしたやり方は受け手としても、向き不向きがあるでしょうから、一概にこれが素晴らしいとは言いませんが、こうした考え方に共鳴できる方は、新しい視点を持てるのではないでしょうか。自分自身との距離感を探るために、空間という環境からアプローチしてみる。又は常識的な考え方を一旦置いといて、気配という本能的な自分の中からアプローチするヒントを探してみる。そんな感じで企画自体のテーマやキーワードを基に、自分自身で簡単なイメージを抱いて頂くと、より楽しいものになると思いますし、受動的にただ言われたコトをノートにメモるだけでは、何やらわからないコトやってると感じるのではないでしょうか。

知識を取り入れるのも重要なことですが、それだけでは頭でっかちになりやすく、セルフイメージ高めに設定しそうだし、身体ばかりにフォーカスしても上手にアウトプットできず、自分の理想とかけ離れてしまうのではないでしょうか。自分の立ち位置や置かれた状況をうまく把握することが、社会的距離感だとすると、そこに立つ自分自身の意識と無意識の距離感をマッチングさせること、非常に重要だと感じた次第です。

これまで私は学ぶということに対し、距離感を持っていました。そうした距離感を違った角度から観るヒントや考え方を田畑さんはじめ、ロルフィングの講師陣ジョバンニやニコラ、パオラといった方々の話で見つけた気がしています。偶然なのか必然なのかロルフィング関係者続きですが、それ故ロルフィングに対し尊敬の念を持ち、いまだ飽きずに興味が湧いてくるのでしょう。

自分を変えたいという方たくさんいますが、そんな必要全然ないと思いますし、そう自分で言ってる方は、大して変わった感じが見受けられません、ワタシ的に。ただこれまでと違った視点を持って観ている方は、とんでもない変貌遂げてる気がします。大抵そんな方は「何も変わってません」とおっしゃいますがね。