諸行無常

Rolfing

個人的に姿勢とは、あらゆる瞬間、あらゆる状態において、重力に対する空間内の身体の部分的の動的なバランスであると理解している。言い換えれば、どの瞬間においても姿勢は均衡を保っている。この均衡は、生体がその身体を動かし、適応する必要性に直面することによって存在する。地球の引力は、一定とみなすことができる。(Dynamic Process Integration,  Ida .P.Rolf 1954)

一般的常識として、私たちはいまだに姿勢を固定した状態だと考える傾向がある。アライメントなどを分析するために、取り入れる。人工的に凍結された瞬間という意味では、そうなのだ。動作中の体のデッサンや、写真は極端な例である。しかし、どのような姿勢であっても、その前にどのようなポジションがあり、その後にどのようなポジションになるかという今現在の、眼に見える基準である。言い換えれば、私たちの知覚を動きに向けることで、どのような姿勢も継続的な動きへの参照となる。このように姿勢を観たり感じたりする経験を、私は”プロテア的姿勢”(変幻自在的)と呼んでいる。

私たちの身体は常に動いているだけでなく、私たちは常に動いている地球、そして常に動いているフィールドの中で生きている。立っている姿勢は、常に身体の内外の環境に反応し、調整される。生理学的プロセスは、絶え間ない。地球とその構成要素は、比較的硬い表面を持つ浮遊構造プレートを含め、絶え間なく変化する構造体である。私たちは球体の流体媒体に”設置”し、常に動いている流動的な大気を志向する。この考え方は、皆さんにとって明白であり、馴染みあるものだと確信している。しかし、経験豊富なボディーワーカーやクライエント、ヨガやムーブメントの先生と呼ばれる人々でさえ、実際にチューニングボードでこの体験を感じようとすると、深い影響を受けることがわかりました。また、果てしなく動く表面の上で安定を試みるという加速する現実を管理する人々を見て、私は常に魅了されている。

チューニングボードは、一定の動きを加速させ、主に立位姿勢における人間の表情に深く、しかし優しく挑戦する道具である。絶え間なく動き続ける面の上に置かれると、私たちが”固定”と呼ぶ、絶え間ない動きに対する抵抗が非常に明らかになる。私たちの構造を構成する最も緻密な要素でさえ、絶えず動き続け、良くも悪くもある程度変化しているのだ。チューニングボードは、グラウディングと方向づけ(オリエンテーション)という固定観念とジレンマを抱えた生体を、絶え間ない動きと流れの加速体験の中に、誘ってくれる。

チューンング・ボードの中心は、”コア・フィールド”にかっ込まれた垂直の重心線を表している。これは、中央の垂直軸を中心に組織された楽な直立姿勢と、身体の中心を通る核となる運動体験を視覚化するのを助けることを意図している。英国旗のデザインを空間に垂直に伸ばすと、3方位の重要な面、矢上面・前額面・水平面が視覚化される。これはさらに、立った姿勢で空間の三次元と幾何学と自分との関係を体験する助けとなる。

私たち人類は、動きの可能性に徹底的に付与された高感度な存在であるという信念に魅了され、私はチューニングボードを発明した。

The Tuning board™ By Darrell Sanchez Ph.D.