今回のGravity Project 2023 マニピュレーション及びムーブメントの二本立て。
この、二つのWSに共通したテーマは、脊柱。
軸骨格として椎骨が積み木のように連なり、脊柱としての構造体が成り立っている。この脊柱は逆S時カーブを描き、人体としての衝撃緩衝の役割を持つ、トンネルのような構造。
このトンネル構造の機能とは、脊髄保護の役割を果たし、トンネル内を通る脊髄神経から、椎骨の隙間から全身へと神経を張り巡らせる、神経組織にとってメイン・ストリート的存在。
いわば脊椎は人体において、中心的役割を果たす圧縮材であると言っても、過言では無い。個々の椎骨が一つの共同体として連動することが、身体にとってどれだけ重要且つ有益なことか。
太極拳及び陰陽理論などの引用から、中心感覚（中心性の原理）を用いた脊椎エンジン理論を元に、個人的好奇心及び解釈から、重力との関係性を具現化する絶好の機会だと感じている。
人体組織において、筋膜が充分な張力を得るには、それに見合った圧縮材が必然的に必要になるわけで、その均衡が崩れた時に、重力に押しつぶされる。それは、社会的及び精神的ストレス等も、本質的には同様では無いだろうか。自らの軸となる「核の充実。そして、拡張」を目論むオヂサンが、横槍入れて企画した一週間。勿論コトの端緒は、パオラ自身による記事、Embedded in Gravity（日本語訳）からだ。
Gravity Project 2023, Tokyo Japan
今回の会場も、こうした企画に適した素晴らしい空間。これまで経過した時間が創り出した雰囲気。気さくな淑女として、凛とした佇まいを感じさせるオーナーの懐の深さ。演劇というまた違ったジャンルながらも、本質を求める集団は、どこも何も変わりない。
自分の身体と向き合いたい人・身体だけではなく、自分の内面と向き合いたい人。Know Howモノとは違う、貴方だけの時間を見つけ出せる。 手技療法者にはマニピュレーションがお勧めですが、ムーブメントは上記に何か感ずるモノあれば、ご連絡・お申し込みを。募集締め切りは18日（水）です。
最後はやっぱり、お気に入りの力作リール。時間かけたんだから、自慢させてね。
