本年10月にDarrell Sanchez(ダレル・サンチェス氏)を米国より招聘し、二つのワークショップを開催致します。
第二部 10月15日〜17日
「チューニングボード™との統合」
Darrell Sanchezと田畑浩良による共同ワークショップ
身体のバランスは、単なる物理的構造の安定性だけに依存しているわけではありません。それは次の要素を含みます:
- 前庭系:vestibular system(平衡感覚を司る)
- 固有受容感覚:proprioception(身体の位置に関する気づき)
- 空間認識:orientation (見当識、方向付け)
- 関節の協調性
- 筋膜ネットワークの張力バランス
- 内受容感覚:Interoception *1
- 視覚系
これらの要素が相互に作用し、身体全体の安定性と調和を生み出し維持しています。しかし、怪我・病気・薬物・加齢・心理的な影響などの要因によってそれらのバランスが損なわれ、自分の身体に対する信頼感が低下することがあります。
この3日間のクラスでは、重力的な支えを強化するためのハンズオン技術を取り入れます。マッサージテーブル上で達成した成果を、特に立位の姿勢において、重力の文脈で適用し、チューニングボード™を活用してさらなる適応力を育みます。
人々は、環境を安全だと感じるときにこそ、最も効果的にバランスと動きを探求できます。このワークショップは、気づきとその空間で生じる随意的および不随意的な動きとの関係を探求するための安全な場を提供します。
臨床心理士として約50年以上の経験を持つロルファー・ダレル氏と共に、参加者は体験的な学習と実践を通じて「統合」が真に何を意味するのかを探求します。
私、田畑浩良は、ダレル・サンチェス氏を日本にお迎えできることを心から光栄に思っています。私が彼の「統合」に関する1日ワークショップのデモンストレーションに深く感銘を受けたのは、私の基礎トレーニングの中でのことでした。それ以来、彼から学ぶことを望み、彼と共に教えることを夢見てきました。この協働ワークショップは、そのビジョンの実現です。
*1: Interoception 内蔵のシグナル伝達を包含する、身体の内部状態に関する情報を生体に提供する感覚の集まりである。これは、身体から脳幹、視床、島皮質、体性感覚野、前帯状皮質などの特定の下位領域に伝達される信号を統合する脳のプロセスを包含しており、身体の生理学的状態を複雑かつ高度に正確に表現することを可能にしている
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