COVID-19

みなさん、いかがお過ごしですか。本来であれば、昨夜のうちに関東遠征へと向かい首都圏に滞在していたはずなんですが、今週のセッション予約なかったことと、今現在の社会状況を考慮し、イベントギリギリまで出発を遅らせました。

何かと制限ありそうな東京に比べ、ここ福岡はまだまだユルくかつ外出においても公共交通機関を使用する必要ないので、気楽です。そのような理由により、ギリギリまで遠征出動を避けた次第です。ということで、告知していた今回の関東滞在期間は短縮しています。

それにしても、面倒な世の中になってきましたね。私の見立てを述べると、これから先もっと面倒になると考えています。最近流行っている奴はまだまだ序章に過ぎず、これから第2、第3とメガトン級のやつが目白押しではないでしょうか。これはCOVID-19に限らず、経済破綻や社会情勢など、ありとあらゆるものが世紀末のようにやってくると予想してます。事実海外では、スーパー強奪やあからさまな人種差別など、いかに我々人類がどうしようもない生物かを証明できるようなキナ臭いこと起こっているようです。

そんな折、新聞に寄稿されていたイスラエルの歴史学者、ユヴァル・ノア・ハラリ氏の警告を読み、なるほど納得と思いましたので、こうして久しぶりにパソコンへと向かっています。少々長くなりますが、暇つぶししたい方はどうぞ。

彼曰くこの今の現状は「人類は今、私たちの世代で起こった最大の危機に直面している」と警告しています。これは、COVID-19収束後の世界を危惧しての言葉ですが、今後数週間の各国政府の判断による、世界の形作りによるものだと。その判断により、医療体制だけではなく、政治や経済、文化など今後の未来を変えていくことになるだろうと。読んでて納得、まさに世紀末ですよね。

なんだかんだとすったもんだの挙句、COVID-19の嵐はやがて去り、人類が存続した後の世界を危惧しているわけです。というのも今回、各国政府が出した緊急措置は今後も継続されることで、これまでとはちょっと違う社会に変容していくのではないかとの警告です。その彼の危惧する社会とは、どういうものなのか。そうならないために警笛を鳴らす彼は、特に重要な選択が必要だと紹介してましたので、以下に私の考察交えグダグダ書いてます。

重要な選択のまず一つ目は「全体主義的な監視」と「市民の権限強化」そして二つ目は「国家主義的な孤立」と「世界の結束」である。うーん、さすがは歴史学者です。私にはちょっと難しい言葉ですが、ギリでなんとか理解できてるつもりです。ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、彼は世界で2000万部以上のベストセラー「サピエンス全史」「ホモ・デウス」の著者であり、哲学者でもあるそうです。

既にご存知の方もいると思いますが、今の社会は監視社会ですよね。どこへ行っても、何をやっても監視カメラやスマホで追跡・把握されてるのでしょう。そうしたテクノロジーを使用し政府が市民の監視を行い、行動を把握することも可能です。これらは今に始まった事ではないでしょうが、至るところに設置したセンサーと、アルゴリズムによりCOVID-19封じを行った中国では、市民のスマホを細かく監視し情報を収集した上での封じ込めを行った経緯があり、イスラエルでもこうした監視技術の活用が緊急命令の権限で押し切られたらしいです。この緊急措置や命令は何気に一時的な感じで法案を通しますが、なんてこたぁない。将来に向けて、またいつ緊急事態がやってくるかも。との名目により廃止されることはないでしょう。

本来は特別にテロリスト対策や一時的の緊急措置の活用が、こうした世界緊急時のたった数週間の間に法案を通すことで、今後の社会生活でも当たり前となるのは恐ろしいことじゃないでしょうかね。まぁこれについても、平常時ではどれだけ時間をかけても、検討するだけで一向に話が先に進まないので、今がチャンスとばかりにやっちまうのでしょう。今のところ日本はまだヌルいですが、これはただ単に社会保障をするのが嫌だから、どうやってお肉券やらお魚券で納得させるか考案中の様です。

確かに現代のテクノロジー技術を活用することで、COVID-19の感染拡大は防ぐ手立てになるかもしれませんが、強制的な統制をしれっと始めることで、不満が爆発し、暴動や規制無視などの問題が起こって来るんじゃないでしょうか。市民の健康、生存を守る名目によりプライバシーの蹂躙を正当化しようとしているにすぎないのでしょう。実際スマホやネットの経歴により、個人の政治観や思想・趣味・性癖まで何でも見ようと思えば見れるわけで、しかも政府の本望は、こちらにあると言っても過言ではない節が多いんじゃないかな。

それならば、市民に対しもっと素早く正確な情報を提供することで、自主的に判断してもらい要請を促した方が得策ではないでしょうか。国が正確な情報源を提出することで、市民の誠実な申告を求め積極的な協力を得たであろう、韓国、シンガポールや台湾はCOVID-19の封じ込めで成果を得たという話です。

中央主権的な監視と処罰が有益かどうか知る由もありませんが、信頼を持ち得ない政府が何をやっても誰一人として協力しませんよ。科学的根拠や事実を正確に公表し、信頼さえされてれば皆バカじゃない。それなりの自衛対策を練るはずです。だって自分のコトなんだから。これまでの愚民政策が功をなしたのか、己で考えようとすらせず、不要不急とはどういうものかも自分で判断すらできない様です。

メディアにしても、無駄にワイドショーで煽るような情報を垂れ流したり、喜劇役者の死を活用するよりも、国が一発きちっとけじめをつけて情報開示、正しい知識と対処法、脅威に対しての十分な情報を流してくれての自己責任ならば、誰もが納得いくのじゃなかろうか。

もう一点の選択について、これまでアメリカは世界のリーダーだと名乗り、ありとあらゆるところへと顔を出し、揉め事を大きくしては美味しいところを持って行ってたわけですが(あくまで私の感覚です)この最近になり一抜けたとばかりに自国のことに執着しているわけで。そうなると、今更信頼できませんよね。もしここでまたしゃしゃり出てきても、またいつ抜けるかわからないわけだし。

英国にしても欧州離脱したわけで、まぁそれでも近隣とはそれなりに協力してやるのでしょうが、所詮二枚舌の信頼おけない途中でケツ割る半端モン。と思われても仕方ないでしょ。そんな状況の中で世界政府を立ち上げましょうなんて、誰が一緒にやると思ってるんだか。どこまで面の皮が厚いんじゃ。こんな感じで他の国家も同様に、自国優先になって孤立化が進むと、非常にまずい状況に進んでいくのでしょう。

人間一対一で話をすれば、ほとんどのことはなんとか解決できる気がするのですが、国家としての集団となると、いろいろと凌ぎ合いが起こるのはどうしてなんですかね。経済?外交カード?一市民には全く理解できません。ちなみに私には、国境すらイマイチ理解できない代物です。

この現代は、比較的簡単に国境を越えて行き来でき、遠く離れた地でもメディアやらネットで情報も入る本当に便利な時代になりましたが、今なお世界は歪んでいるように感じます。というか、そうして便利になったからこそ歪んできたのでしょう。なんだかんだ言いながら、結局人種である肌の色も背後にはちらついているのでしょうが、そんな時じゃないと思うのですよ、実際は。白いのが、どんだけ偉いのかわかりませんが、黄色も十分に悪くないよ。なんせ日焼けした後の小麦色は奴らには出せまい。

今年いっぱい、どうなることやら様子見ですが、基本的に私は国境とやらが嫌いなので、どうせならぐちゃぐちゃになってそんな時代になるのも悪くないかなぁと感じています。実際こうしてロルフィングなんて商売があること自体、人間自体が妙なことになってる証拠じゃないですかね。

こんなん書いてると先行き不透明で暗くなりそうですが、そんな時代こそピンチの後にはチャンスありとはよく言ったもので、歴史を振り返れば、どこかにヒントはあると思ってます。ただし、所詮人間なんてこの程度の動物ですね。同じ種族の私が言うのも何ですが、ヒトさえいなくなれば、以前同様の美しい自然溢れた状態に戻るのでしょうね。

いつから自然と人間を切り離しているのかわかりませんが、私たちは自然の一部なんじゃないでしょうか。ウイルスも然り。パンデミックでようやく気付くか、本性を剥き出しにするか。真価が問われるところです。まぁ、COVID-19の件も片付く前に、オリンピックの気にしているぐらいですから、先が見えてますね。

経済も大事でしょうが、紙幣は食べられませんよ。