2017年にEuropean Rolfing® Associationで認定を受け、博多でロルファー™として活動を始めました。ただひたすら遊ぶことに明け暮れた10代を経て、そのままの勢いだけで世界に飛び出た20代。その時に出会った波乗りは、その後の身の振り方に大きな影響を与えています。
世界中の波を追い求め、バガボンドを凌駕する人生の放浪者となり、気付けばいつしか30代。嫌が応にもこの先一抹の不安を感じながら、行雲流水の如くを突き進み、ようやく40代でこの路へと足を踏み入れました。これまでの波乱万丈とも言える人生経験によって得た、独自なる視点を専売特許として、クライエントさんと接していきたいと感じております。
この道を選んだのは、40代に手の届くあたりから、自分の身体が思うように動かなくなったことが端緒です。いろんな治療などを受けましたが、若い時分に無理した身体は、そう簡単に元に戻りませんでした。結局、他者の治療を当てにすることをやめヨガ、ピラティスなど自分から動くことで解決策を探していたことがきっかけです。
そんな状態で知ったロルフィング®ですが、正直初めは胡散臭いと感じていたのが本音です。しかし何故だか分かりませんが、重力を説くあたりに非常に興味が湧き、今後の人生について模索していた私は一念発起。ロルファー™になろうとの決意から、セッションを受けた次第です。その辺の順序は気にしないでください。
しかし、実際に施術を受けても身体の変化を感じることが少ない。いや、ほぼできていませんでした。それほどまでに、自分の身体をないがしろにしていたのでしょう。そんな状態のままミュンヘン、ドイツへと渡欧してから早3年。ようやく自分自身の身体が再統合されてきたと、最近になりようやく実感してきました。
たった40余年の半生如きを、省みるほどの若年寄になるには、まだ早すぎるでしょう。そんな折に出会ったRolfing®によって、ようやくこの先の長い路へと踏み出したばかりです。稀人よろしく世界を股にかけるバガボンドが、ようやく根を張る準備を整えた40代。次なる人生のステージへも、以前同様に行雲流水の如く流れていく所存です。
最後に、この場をお借りして、ミュンヘンと日本の両国で恩師としてお世話になったイタリアン”Futtitinni”ことGiovanni Felicioni氏、Art of Yield(イールドワーク)を考案し日本の空間”間術師”と私が勝手に呼んでいる田畑浩良氏。その他大勢の方々に支えられながら人間の本質、表現等様々と考えさせられ、新たなる模索が始まっております。皆様に心からお礼を申し上げます。
ここまでのお付き合いありがとうございます。現代版一期一会として、お楽しみいただけた事を切に願います。