棋聖戦2局目で史上最年少タイトル獲得へ王手をかけた藤井聡太七段について、師匠の杉本昌隆八段が、藤井七段の大胆な手を「料理にたとえると、味噌汁を作るときにあり得ないものを使う。バナナやトマトや、チョコレートを全部入れたような。おいしいものはできないと思うが、できあがったら素晴らしいものができてた」とコメントしていたようです。
表現はあまり旨くないようですが、なんとなく言ってる意味は理解ります。要するに、奇想天外、驚天動地、これまでの常識に当てはまらなかいってことでしょう。将棋はヘタクソなのでほとんどやりませんが、まぁ勝てば官軍の世界でしょうから、グーの音も出なかったんでしょ、結局。「配置がすごく悪い。金の下に歩というのは。あり得ないんです。これで戦えるって判断は素晴らしかった」とのコメントですから、さぞかし悔しかった事でしょう。
こうして聞いていると結局、定石を頑なに守ることから、その定石を覆すだけの訓練と勇気を得た挑戦への違いじゃないでしょうか。いわゆる守破離の離に到達しつつあると。まだ17歳の若い藤井七段。どうやらイケイケの将棋を指すようですね。若さゆえの特権です。焦点を常にマクロに置いていないと将棋で勝つのは難しい気がするんですが、この対局最後の詰めをみたところ、とんでもなく計算し尽くされていた様でもなくただ常に平静を保ち続け、指していると感じました。
こうして、これまでの常識とやらをぶった切るのは非常に大変なことです。普通はやっぱり、どこかでブレる所も出るもんですが、その重圧を跳ね返し挑み続けた者が結果を出すことで世代や時代が変わってゆくのでしょう。常識さえも覆し固定概念の浅はかさをきっちりと思い知らせてくれる、誠に天晴れです。こうした常識を疑うことなく振りかざす輩を、私は偽善者だと感じているのですが、結果も出さずにウダウダ言ったところで、負け犬の遠吠えならぬ、ただの愚痴として流されるだけなので、せめてこの戯言でガス抜いて精進しております。
さて肝心の「ヒロ九州にやってくる」の巻ですが、おおよその告知準備揃いました。日程も決まり、後はフライヤーの写真待ち状態です。田畑さんのHPからパクってきたバリニーズとバナナさんの3ショットは却下されました。あのバリニーズはいい味出していたんですがね。どうやら最近、御髭を剃り落としたようで、髭なし写真を使用してほしいと要望上がっていますので、最近の渋い奴を待っております。あまり気にする必要もないと思いますが、機嫌損ねると息子さんにいただいたフォースの足らないライトセーバーでやられそうなので、おとなしくしておいた方だ得策だと。
さて今回のWS、不安要素はニコヒロワークショップに比べると沢山ありますが、どうなることでしょう。今年は全ての予定がパーになり、少々投げやり気味でふて腐れていたので、ようやく復活の機会を見つけたつもりですが、ちと遅かったかすでに第二波と呼ばれる輩も懸念されます。でも、ニコヒロfeed back 「守破離傳」はギリで開催できたので、おそらく日本国内であれば、まだツキは残っているであろうと踏んでいます。
今回の目玉もニコヒロ同様、田畑さんがどう出てくるか。おそらくご本人でさえ、出たとこ勝負でぼんやりした構想なんだと思います。私はお題を投げたのみで内容は関知せず、全てをお任せしています。私では到底お相手が務まりませんし、独りだけなんで気楽なんじゃないでしょうか。田畑さんの独壇場に、九州人はどういう反応を示すのか楽しみです。ハッキリ言って認知度は、ニコラの日本上陸と大して変わらないと感じてます。だって企画者の私からして、認知度ゼロに等しいんだもん。
常識的に考えると、こうした綱渡り的な事はもう少し置いといたほうが良さげな気もしますが、ただ直感的に今この状況にやることが重要な気がしたので、無理を言ってお願いしました。第二波襲来間近といわれる状況で出て行く非常識さが、世の中を変えていく第一歩として後世に語り継がれる物語 ロルフィングで創ってください、田畑さん。