ロルフィングとは

Rolfing

これはよく尋ねられるのですが、なかなか難しい質問です。実際に説明しがたいと感じています。マッサージとも違うしスピリチュアル系とも違うと思っており、結局は一度体感してください、となってしまいます。

最近の私個人の考え方では、身体のメンテナンスだと考えるのが一番しっくりくるのではないかと思っています。普段道具を使用してお仕事される方にはわかりやすいと思いますが、使いっぱなしでメンテナンスもしないと耐久年数が落ちますよね。かつ、道具は新しいものが次々と出てくるため買い換える必要が出てくることも。

しかし人間の身体では取り替えも不可能ですし、たまのお休みにリラックス、ストレス発散として運動しながら整えていくぐらいしか思いつきませんね。ヒトの寿命を耐久年数と考えるとわかりやすく、仕事に忙殺され余暇が取れずに生まれた言葉「過労死」は世界でも有名です。そこまでいかなくとも、かなりの方がもう少し自分の時間(余暇)が欲しいと感じている現代生活ではないでしょうか。

先日からお伝えしているエバレットさんの本の一節で、「姿勢が変わると心も変わる」とありました。まさに納得。自分の身体が整っていない状態で、秩序ある日常生活が送れるわけないでしょう。自分自身の身体が整い、地に足をしっかりと根ざすことで普段の生活における行動様式も変わリ、身体感覚も蘇る。この身体感覚は忘却しているわけではなく、現在生活の雑踏の中に埋もれているだけで、この世に存在する生物みんなが感じ取ることのできる、自然の理ではないでしょうか。

この身体感覚の変化で心が変わるとはなんとも言い難いですが、明らかに以前と比べると、物・事の見方が変貌する事は事実です。事実、姿勢の変化で視野が広くなる事はありえます。そうして視点が変わる事で見え方も変わるという事であれば、感じ方から考え方、心の変化も十分に期待できますね。

また彼は、すべての所作を通して日本の古い伝統文化が受け継がれてきたとも書いていますが、現代のそれら伝統文化が彼の眼には「型」は美しくとも「知識」と「情報」による「形」と成り下がっているのではとも。本来は、五感を研ぎ澄ました中での身体感覚から生まれてくる動きが「所作」としてこの現代まで受け継がれてきたのではないでしょうか。

主題から逸れましたが、まずは自分自身を感じるところが大切です。眼には見えず形として触れず。そんな普段は何気なく通り過ぎゆくものを、もう一度感じ取っては見ませんか。そんな身体のメンテナンスをロルフィングでは行っております。あとは、あなたが一歩踏み出すのみです。