皆様には、私がどんな人柄だと感じているのか知る由もないのですが、趣味は読書です。本当です。最近なかなか面白い本を読みました。私にとってドキドキする面白さですが、知的溢れる紳士淑女の方々はちょっと肌が合わないかもしれません。

表題「ブルーウォーターストーリー」著:片岡佳哉 この方はたった一人で約10メーターほどのヨットに乗って南極へと旅した実話です。旅というよりもはや命がけの冒険です。約8年がかりで世界をヨットで旅しながら、自分の限界に挑んだお話。自然の厳しさや恐ろしさ、美しさや儚さ。それをたった一人で知識と経験に裏付けされた自信を、人間の尊厳という名の勇気に変えて挑んだ物語でした。

どちらかというと非日常好きの私には、ど真ん中です。思わず今から南極目指そうかとすぐに感情移入するところでしたが、ロルフィングの存在を思い出し、南極はやめときました。でもヨットで旅に出たい願望がまた沸々と湧き上がってきます。だってそのためにヨット始めたんだし。

そのヨットも操船技術を覚えようと入会したのですが、今やディンギーが面白すぎてその手前でうろちょろしている状態です。まぁ実際買うにしてもそれなりの金額かかるし、維持費が高いしでとりあえずは、ロルフィングで資金作りします。ということは、私のクライエントさんはスポンサーさんにもなるということですね。

この冒険譚、何と言ってもあとがきが泣かせてくれます。この人は自然の摂理を肌で感じてきたのだと。たったちっぽけな人間の死など、自然には全く関係ないものです。気まぐれな若い娘のように、次々と変わる状況。襲い掛かる恐怖や二度と同じ形はない自然の造形美。それはその時、その場所でしか見ることのできない摂理を味わっているのだから。

ヨットマン憧れの冒険談でしょうが、この地球という水の惑星に存在するSea Manとして尊敬に値します。私の密かな計画。いつかヨットを手に入れて、まだ誰も知らない波に行く日はいつ来るか。そこには片岡さんが見て感じたものが、形は違えどあるはずです。

おそらく人っ子一人いない南極大陸の重力の音は、私たちの生活する囲いの中とは違い、古代から変わらぬようで刻一刻と変化しているのでしょうね。

こんな本を読んでいたので、最近は生命だとか人間にやたらフォーカスされております。こんな私も、人間が自然の一部だと考えるだけの人だったのではないか?と反省しております。頭でなく身体で感じたいね。明日はヨット行ってきます。

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