一本独鈷

Notice

ようやく一息つけると思ったら、まだまだ目白押し。まぁちょっとした暇できたので、久々に戯言宣ってみましょう。 

キナ臭いコロナ禍は、取り敢えず過ぎ去った過去として平穏な感じで世の中進んでいますが、街に出ればやっぱり面倒なマスクだの消毒だのとコロナ脳の残党が、堂々と闊歩しています。元々街にはあまり出て行くタイプではないので、相変わらず右向け右の輩が多いのにはうんざりしていますが、最近は街に出れば一緒に右向けるようになった48歳です。

きちんとした戯言、高尾モノサシ辺りから書いてないのですが、何気に忙しい日々を過ごしている振りしてました。YuCo’s Yogaのなんちゃって解剖学講座も無事に終え、博多モノサシのフィードバック「秋のMA-Navi」in 耶馬渓も完璧な形で締めることできました。これも偏に、コーディネイターである私の采配、尽力だと自画自賛しています。あくまでここは私の「場」なので、あまり謙虚さ出しても嘘くさいでしょう。はっきりとモノ申せる唯一の場として、ご理解くださいませ。

とはいうものの、もちろんこうしたイベント・行事毎に参加してくれる方々がいるからです。参加者の方々がいてくれることこそ、私が動く原動力としてあること確かです。自分がやりたいコトやってるだけなんですが、それに共鳴する方がいて廻り始めると考えています。昔は自分一人でよく空回りしていましたが、ようやくコツがつかめてきたような気がします。小さなコトにこだわらない奴が、大きなことできる訳ないでしょ。

今回のフィードバック参加者、みなさん初めての田畑さんだったのですが非常にレベルが高く、これまたとても有意義な時間でした。頭では理解しずらいながらも、無理なく自分自身の言葉で語ってくれていた感じがありありと伝わり、実際の博多モノサシでの件を思い返しながら、今の日常での自分の在り方や捉え方、考え方など多岐にわたって、いろんなコト共有できました。これらの立体的に深まる理解は、自分自身の奥行きが拡がる感覚ですね。参加者の方のそう言われ、我ながら納得です。

そんな折、めっちゃ面白いところ見つけました。耶馬溪の下郷村という辺鄙な地域。思いっきり突っ張っててかっこいいです。このアイキャッチ画像がその地区の農協さんの写真です。このスローガン、聞くところによると40年ほど前から掲げているそうです。近年流行の有機栽培だの無農薬・無肥料・無添加なんかの健康志向、ぶっちぎりで嘲笑ってる感じの看板が心地好い。

ここに移住しているエリさん曰く、この地域では私が生まれた頃からこうしたスローガンを掲げ、商品ではなく自分たちの食するものを作り、余った分はおすそ分けしてやるよ。的なカッコいい生き方しているようです。他の農協と違い、独立して運営してるので統合を迫られているらしいですが、今なおこうしたやり方で突っ張っているようです。これこそまさに、一本独鈷 ※極道用語で「大組織に所属せず独立を維持している組織のこと」を表す。そして私が目指すところの「一見さんお断り」その精神だと感じ、尊敬に値します。

実際店内に入ると、愛想もなく勝手にどうぞ的な感じですが、それまた悪くない。それだけのしっかりとしたモノが商品として陳列してあり福岡から来た参加者の方々、目一杯お買い物していました。ちょっと虫にやられた野菜なんか「ご自由にどうぞ」なんて一言と一緒に並んでるし、地元特産の牛乳やらプリン・生活雑貨まで素晴らしいお店です。

今流行りの洒落た店内に小洒落た音楽なんぞかかってるわけもなく、長靴にジャージの親父やらがそそくさとやってきて、サクッと牛乳一本買いしてる、ほんと地域のスーパーマーケット。まるでオーストラリアにいた頃のMilk Barを彷彿させる、質実剛健さ。九州に何か問題起こったら、間違いなくこの地区だけは独立国家を宣言し、自分たちだけの帝国を創り出すこと可能でしょうね。

偶然にもこちらへと移住したエリさん夫婦も、もちろん無農薬、無肥料でお米や大豆などを作っているそうです。つい先日は稲刈りに参加させていただき、ほとんど仕事はせずに美味しいお昼ご飯たっぷりといただいて来ました。ついでに無肥料・無農薬、収穫後の藁をいただきそれで最高の足半作っちゃう予定です。現在車庫で乾燥中ですが、まずは藁を編むとこからかな。

ここ耶馬渓にはちょっと早めに到着したので、雲八幡宮さんにも寄って来ました。千年杉やら河童の伝説やらと地域活性化に向け何かとたくさんありましたが、なんといってもこの神輿と天井絵がカッコ良くて、思わず写真に収めてきました。MA-Naviの会場となったSardinasさんも素敵なレストランで、シェフのりっちゃんお料理教室はキャンセル待ちが出るほどの大盛況だとか。そんな忙しいふりしながらきっちりと、最近自分の大好きなハラリ氏の寄稿本やら何やら数冊ほど読了。週末からは関東遠征、今回も波乗り行きたいね。

忙しい振り、もうちょい続けます。