Hovering

Rolfing

チューニングボードは、バイオメカニクスやフィットネスのトレーニングにおいて、エクササイズ中の土台として使用することができます。ヨガのアーサナを強化する際や、外傷・病気による頭部の怪我やバランスの問題の治療にも使用できます。

また、チューニングボードは、個人・人間関係・世代間のプロセスなど、深層心理の問題を創造的に変容させるためにも使うことができます。どのような状況においても、チューニングボードの主な用途は、心と身体の一体感として”統合”を意識的に感じることを促進することにあります。

チューニングボードはシンプルな道具だが、その機能を最大限に発揮する目的は、使用者を「生命の自然な流動的な動き」に再び結びつけることである。その動きによって人々は人生の奥深さへ、誘われる。無意識で創造的な力が、アイデア・イメージ・動きの表現という形で現れる。チューニングボードは、安定と混沌・緊張と解放・不快感と爽快感という、創造的プロセスの特徴である二極性のフローを刺激する、挑戦的な身体的課題を導入することで機能する。

チューニングボードは、絶え間なく動き続ける地球の、現実的シミュレーションを加速させることで、流動的な感覚体験を、存在する身体のフィールドに送り込む。チューニングボードが完全に静止することはない為、自分の硬直性・断片化・動きに対する保持パターンを放棄するよう、様々なレベルで挑戦されられる。前述したように、相対的な安定を見つけ、静かに同調するように優しく挑無ことが、出来る。ヒトの最も深い信念と感情は、この神秘的で逆説的な動きと、安定との共存を信頼するよう求められる。

チューニング・ボードのバランスを測る尺度は、常識的に正しいと思い込んでいる姿勢や、特定のアイデアの範囲で、完璧な状態を保てるかではない。重要なのは、安定しながらも一定の動きと相対的なバランスを保った状態に、どれだけうまく関わることができるかにある。この安定と動きの絶え間ない相互作用は、生き物の逆説的な現実の一つの表現である。

チューニングボードを使う意図は、身体という存在と流動的な経験との関係を、できる限り意識的に行うことだ。絶え間ない流動的な動きによって、創造的な状態は瞬間から瞬間へと運ばれていく。ボード上で比較的安定した動きをする一瞬に立ち会うことで、洞察の流れを観ることができる。

プロテアン (変幻自在) 姿勢では、足と足首が重力場の微調整をするために、ほとんどの動きをする。これらの動きには、屈曲・進展・内転・外転の微妙な組み合わせが含まれ、神経系を通じて柔らかな動きの波を起こし、上方へと伝える。柔らかな動きの波が上方へ伝わるためには、膝が過伸展で動かず、屈曲で少しも前屈みにならず、比較的まっすぐな姿勢でホバリングできなければならない。このホバリングは静的な経験ではない。足と足首の調整によって、実際の動きと潜在的な動きが微妙に意識される。

The Tuning board™ By Darrell Sanchez Ph.D.