日本復活

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昨日からの続きではないですが、日本文化のすごい奴見つけました。 足半(あしなか)

これは足裏の感覚を取り戻すのにもってこいです。実際に自分で家のスリッパ履きとして数日ほど活用していますが、脱いだ時の母子球感が半端ないです。製作しているのは、山口県にある整体庵 結び という整体さんなのでしょうか、よくわかりませんが、購入したのはネットで見つけた三宅ストアーというところです。

この三宅ストアーオーナーさんは知る人ぞ知る、三宅洋平さんです。なんといっても、社会人不適合者だった私が、生涯でたった一度だけ選挙というものの投票に行ったのが、彼への一票でした。残念ながら当選には至りませんでしたが、その選挙の様子は、NHKや海外メディアでも取り上げられていました。

このお店自体、なかなか面白い商品を扱っています。自然に優しいものばかりで価格もそんなにお高くないと来れば買いですね。実際私が購入した足半、2,500円でしたが、ネットで検索すると5,000円程するものやイマイチ偽物っぽいやつが出回っております。まぁおしゃれな奴はそれなりの金額かかるのでしょうが、外に出て行くわけではないので、十分です。いつものように脱線してしまいましたが、本日の主役は、足半です。

まず足半を知らないみなさんへと、ご説明です。写真で見たいただくとわかると思いますが、こんなんです。(実物)種別でくくると草鞋なんですが、普通の草履の半分程度の大きさです。しかも足先の五本指、かかとが出る現代社会では機能しづらい作りです。普通サイズの半分程度なので足半ですかね。これは鎌倉時代から終戦後あたりまで、我が国日本では、普通に出回っていたらしいのです。

何がいいかって、私の拙い表現力では上手に説明できません。一度、履いてみてください。小一時間も履いて脱いだ時に分かります。足裏全体がピタッと吸い付く感じです。特に、母子球から小指球の間から土踏まずにかけてのデルター地帯がバッチリ接地します。踵側は履いてる時にも接地するので、外履きするなら飛脚の装いでコーディネイトすると、全然問題ないと思います。その際、簡単な任意での職務質問は、覚悟しておいてください。

現代社会では、西洋から入ってきた靴を履くのが当然のようになっていますが、本来足の骨は約30弱(片方)あります。靴を履くことで、これらの骨の機能構造を失っていることは微塵にも疑えません。もちろん指先は動くから大丈夫という方もいらっしゃるでしょうが、本来の足の重要な機能は、このアーチです。このアーチ部にもたくさんの骨が犇き合って、おびただしい数の靭帯や腱が存在します。

この足裏のアーチがクッションとなり、またバネとなり人間の体重を支え、歩行時の推進力を生み出すのです。このアーチ部分には、いくつもの骨が密集しています。こいつらが靴を履いた状態ではあまり役に立たないでしょう。だって靴底がゴムだのエアーだので出来ている最新鋭の技術ですから。膝に優しい、疲れないと銘打って楽でしょうが、人間本来の機能まで失ったんじゃ、たまりませんよね。

アーチをきちんと意識できると、足裏の感覚が戻ります。本来足裏も手と同様、それなりに鋭い感覚器官の部位ではないかと考えております。なぜなら足裏は、メカノレセプターの宝庫なんです。メカノレセプター知らない?それじゃ、話が前に進みませんね。それでは簡単にご説明しましょう。

ざっくり説明すると、圧力・向き・早さ・リズムなどを脳に伝えるセンサーとしての役割を果たす感覚受容器として、身体のいろんな組織に広く存在しています。特に足裏には多くのメカノレセプターが集まり、それらが感知した情報と視覚など他器官からの情報とを脳内で集約して統合し、それを筋肉に伝えて身体の動きを調整している。んな感じです。これは、今後もよく出るので覚えときましょう。

この足裏のメカノレセプターは、この図のラインに多く点在しています。これらが受け取った感覚(圧・向き・リズムなど)を脳へと送り、脳がコマンドを出します。そのコマンドによって私たちは動いている。わけですが、この感覚が薄い、鈍いと脳のコマンドがどれだけ正確でも、元の情報が不足しているので、他の部位と上手に連携しませんよね。一応このラインは、歩行時の接地面だと言われていますが、無理にやろうとすると逆に力んでしまうので、人体の構造に沿って動くと、必然的にこうしたラインになるようです。あくまでも、ナチュラルに。

人間本来のシステムは、立っているとき常にバランスをとるようになっています。それが、二足歩行できるようになった所以ですから。そのバランスを決定する情報を集めてくるのは、視覚、聴覚(三半規管)足裏です。中でも一番の土台となる足裏がおざなりになると、視覚や他の器官で無理にバランスを保とうとするために、身体のどこかに緊張が走るわけです。いわゆるそれが、姿勢が悪い(力んでいる)状態ですね。

その緊張がのち、当たり前の状態(姿勢)になり、どこかに無理を重ねるうちに、慢性的痛みを発します。腰、膝、股関節この辺りがメジャーな部位ですが、肩こりも同様です。肩から伸びる腕も、バランスを保つ立派な部位ですから。要するに足裏は全身のバランス情報を受け取る、とても重要な役目を持っています。歩く走るは脚の仕事で、足は私たち自身を支える、大変重要な土台です。

それで最近は、アパッチだの足半にハマってる状態です。靴を捨ててとまで言いませんが、全然目立たず忘れがちな足裏、もう一度見直してみてはいかがでしょうか。私はまだ履き始めて数日ですが、この先足裏の知覚性を、身体が思い出すこと期待しております。もう少し時間経過してまた、お知らせしますね。