我思う、故に我あり

Rolfing

うんざりするCovid騒動。来月12日、ArtSpace bloomさんで開催予定の令和御触書 其ノ弐「ワレタダアシヲシル」その辺が、第6波ピークの絶頂期だと試算されているようです。「今がこうだから、ああなる」なんて人為的予測ですが、どこまで自然相手に通じるのか楽しみです。まぁ周期の長い地震予測よりは、精度は高いでしょう。ということですが、今更日程変更なんぞするわけもなく、これまで同様の対応で開催いたします。主催者として、最低限のモラルは心得ておりますので、ご安心を。

「メディア」という媒体や、世間の一般常識に囚われている方は、理解し難い愚行に見えるかもしれませんが、外部情報を知覚する視覚・聴覚に加え「身体」という媒体を基準として日々の生活を送っておりますので、こうした判断を下しております。自分自身の感覚でご理解いただける方のみ、お待ちしております。そもそもこの「メディア」というしょーもない無責任な宣伝屋が、私にとっては非常に厄介な代物に感じるのですが、ここでアレコレ批判するよりも、ただ自分の感覚を基に動いていくだけです。アイデアを始め決定権にしろ何もかも全てが、私自身の意識下によって産み出された要因です。

こうした考え方や捉え方、いわゆる意識や精神性は「ココロ」として区別されていますが、ちょっと面白い考え方を発見しました。そもそも「心と身体はひとつのユニット」と考えるボディワーカーとして、私の拙い解釈では「潜象と現象」と難しい言葉で誤魔化し、キチンと理解出来ていなかったと猛省しております。

養老孟司さんの著書「手入れという思想」を読了したのですが、この著書ではっきりと「ココロとは、身体でいうと脳の働きです」とおっしゃっています。なるほどなぁと、腑に落ちてきました。要するに脳は構造(つくり)で心は機能(はたらき)だという訳です。構造と機能では全く違う訳で、サクっと解説するなら構造とは「全体を形作る仕組みや作り上げている総体」であり、機能とはそれらにより産み出される「役割や働き」です。

この二つは明らかに区別されるべきコトで、人工物において構造に問題が起こった際は、機能に支障が出るというわかりやすい例がありますが、自然界となると、一概にそう捉えることはできない気がします。なぜならヒトとして生命体における構造自体が、到底解明できるような単純な代物ではないと感じているからです。自然界とは、人間を含む天地万物の存在する範囲とのコトです。

かの哲学者プラトンは「精神と身体は完全に別物である」と考えていたらしく、それを「心身二元論」として確立させたのが、近代哲学の祖と呼ばれるデカルトらしいです。彼は、心身二元論の中で「精神が身体よりも優位にある」という考え方を提唱し「二つは完全に別々で依存していないが、精神を磨くことで身体の症状・状態もコントロールできるようになる」として、精神が身体を支配している構図を作り出し、精神と身体が完全に独立していることを主張しています。

こうした言語的世界だと矛盾点も出てくるわけで、色々と批判的ツッコミどころあるようですが「心身二元論、いいんじゃない」と、改めて感じた次第です。私は、どちらに優位性があるかを追求する必要ないわけで、ひねくれ者ならではの逆説を用い、身体を動かすことで精神・意識を奮起させる。いわゆる機能(はたらき)へアプローチすることで構造(つくり)を、正常化するコトも可能だと考えています。この考え方はすべてのモノに当てハマらないでしょうが、自然界においてはむしろ正常なコトだと感じています。

全体的に全てがキチンと機能することで、構造自体も元に収まるとでもいいましょうか。自然選択における遺伝形質においても、機能の活性化を基として変化する可能性もあるんじゃないでしょうか。なんかイマイチ気分がすぐれないんだけど「動いているうちに調子良くなった。」みたいな感じで。それには独立したヒトを一つの有機体として観ながら、周囲の背景的環境や空間的な「場」における自然界まで含めた観点が、必要だと感じております。私はどちらかというと、機能の活性化を狙うタイプなので、No pain No gain. でもこれを、痛みや苦しみと捉える必要はありません。ただ「何もやらずに変化は起きない」というコトだと捉えて頂いた方が、座りがイイかな。

脳ミソなんて、どんだけ鍛えてもわかりにくいもんですが、身体は間違いなく結果が見えます、時間はかかりますがね。今回のWSはやはりアシヲシルだけに、まずは土台となる「足」を起点として、上半身との繋がりから身体全体的な共鳴を狙っていく予定です。簡単に構造的な説明入れながら、実際に触って動かし本来の機能性を、身体で憶い出して頂きたいと考えています。そんな感じで来月のワークショップ進めていくつもりなので、ご興味ある方はぜひ一度、騙されたと思ってお越しください。

2022年一発目のロルフィング・博多ワークショップ「令和御触書 其ノ弐・ワレタダアシヲシル」ご興味ある方、こちらの備考欄に2/12 参加希望と明記の上、送信ください。どうぞよろしく。

久々に難しいことを書いてみましたが、哲学者としてデビューしようとか、口に自信ある論破王と対戦してみようなど、ややこしいこと一切ありません。いちボディワーカーとして、自分に都合のいいところを自在に活用してるだけのつもりです。詳しい方からすると、矛盾点だらけの解釈になっているでしょうが、苦情・いちゃもん、ご指摘等一切受け付けません。私レベルで都合よく感じたママの戯言です。ご承知おきを。