筋膜とは Part 2

前回からの続編(筋膜について)について色々と調べていましたが、どうやらとんでもない領域に手を出してしまったようです。ですが、あのままハンパで終わらせるわけにもいかず、私の理解できた範疇で記述していきます。本来は、その辺の筋膜リリースなんかとロルフィングの違いで締めくくる予定だったんですが、筋膜(結合組織)について面白いもの見つけたので(私的に)こうして自慢げに語っちゃいます。

まず、海外の筋膜(Fascia)先進国なんかめちゃくちゃ進んでいる上、北欧ではすでに、手技療法よりも静的振動ができるマシーンで周波数に応じて組織内の流体の流れを増やすとか、すでに私らを脅かす道具も出てきております。が、とにかくまだ解明の余地がありすぎらしく一筋縄にはいかないようです。

中には、これまでの解剖学そのもののパラダイムシフトとなる論文なんかも出ているみたいで、ガリレオガリレイみたいに異端と見られる方も出てくるのでしょうか。たしに古くから慣れている見方、信念体系、パターンは破壊しづらく、新たなものは受け入れにくいので、相当大変でしょう。しかし彼ら研究者は、継続してリサーチを続けながら、このパラダイムシフトの理解を可能な限り、簡単に分かりやすく説明することに注がれているようです。

そこで固定概念をほぼほぼ持たない、いい加減な私として、幾つか面白い考察があり少々形に出来た気がするので(賢そうに)ご紹介します。Fascia(筋膜)とは結合組織の包括的ネットワークであり、始まりもなく終わりもない全身を一つの袋のようなん感じで包み込んでいます。これらは、筋肉や骨格から臓器、細胞に至るまで体内のほとんどすべてを包み込んでいます。はいこの辺は、なんとなくおわかりですね。んで、免疫システムはこれらのネットワークを使用し健康を維持しているので、静止(就寝?)している時でも機能しているらしいです。また筋肉よりも約6倍以上と言われ多くの神経受容体を持っていますがなんと、筋膜には細胞外液(液体)の中に個体の形で存在しており、これらの神経受容体の伝達は神経系よりも15倍も速いらしいです。

これって、何気にすごくないですか?この二つだけわかりやすかったので取り上げたんですが、免疫システムがこれらを使用しているということは、筋膜が正常に働くことで、普段から活力溢れる元気な人になれるわけです。また、万が一ケガや病気のときでも治りが早い。まるでかりん塔に登って、仙豆を頂けたように。すみません。かつ、神経系より15倍ってどんだけ早いんですか。その場の雰囲気で感じる直感なんかまさに筋膜んのおかげでしょ。脳に到達する前に、体中のネットワークが感じてサインを送っているわけです、これっていわゆる第六感って奴?もしかして。

これら結合組織(Fascia)は先日説明したとおり、他の三種の組織以外、としてこれまであまり着目されていなかったものが、ここ数年で飛ぶ鳥を落とす如き勢いで世界の医学会、解剖学会では注目されているようです。これまで約50年ほど前から研究されていたが断片化されており、2007年に世界で初のFascia Research Congress(筋膜研究会議)がベルリンで開催され、現在もなお継続してというのは先述の記載通りなんですが、面白い考察としてこんなんあります。

人体には約600を超える筋肉があるとされています。これらを600種類の筋肉として考えられていたわけですが、これらを一つの大きな筋肉として600以上のポケットを持った一つの大きな袋(人体)だと考えてみましょう。そもそも筋膜とは、身体内の隙間を埋めるものだと言われていましたが、実は筋膜組織のネットワークのポケットの中に、骨や筋肉、臓器など様々な器官ができたと見方を変えてみると、なんか全然違った感覚に陥るのですがいかがでしょうか。この考察が、ある意味ロルフィングがちょっと他の筋膜リリースなんかと違いますよってことなんです。なんとかうまい具合につなげることができましたので、これまた近いうちにまとめてきます。くれぐれも、私的な見解ですよ。では本日はこれにて、ごめん。