体幹=体感

ようやくお仕事にひと区切りがつきました。ら、昨日よりの強風警報。こりゃどっかに波があろう、と久しぶりに海へと行ってみました。うろちょろすること約3時間、波に関してかなりグルメを称する私としては、全然そそる波ではありませんが、もうすぐ日没迫る時間帯。強風のあまりかなり寒く感じましたが、ここは行っとけと珍しく入水。

どうしようもないグチャ波でしたが、なぜか調子が良かった。久しぶり純粋に楽しめた気がするのですが、どうやらこれは身体の感覚ではないかと思い当たります。最後に行った時の波も、今回同様グチャ波だったのですが、その時期が9月の中旬。その時にも、なんか感じが違う気がしていたのですが、自分の中ではっきりとしていなかったので、軽く流していました。

ざっくり言うと、きっちりと波に乗れてる感じです。板(サーフボード)に乗っているのではなく、身体と板の境目がなく板+身体の全てで波に乗ってる感じですかね。アライメントが整い且つ足裏が、板を通じて波を捉えているような感じです。昔トッププロが雑誌のコメントで「俺は足を通して体全体で風の塊を感じ、それに乗っているんだ。」というようなこと書いてあったのを思い出しました。まさにそんな感じ。

実は昨年のニコヒロが終わった頃から、身体の変化が目まぐるしく起こっていました。調子良かったり、悪かったり。そんな感じがずっと続く一進一退でしたが、全ては常に流動的であると達観した辺りから、その時々の状態で楽しむようにしてきました。遊戯三昧ですね。そうすると、まだブラインドスポットはたくさん存在しているのでしょうが、なんとなく全体が纏まったような気がして、これがいわゆる「統合」された状態なのかなぁなんて思いながら、どうしても海でキッチリと確かめたかったのです。

んなわけで、波グルメを称する私が、グチャ波の寒い福岡の海で波乗りに行ったのですが、やっぱり波は波。自然が創り出すアートは、人知を遥かに超えた存在であり、敬意を持って対峙しないと簡単にやられちゃいます。その自然なるアートで、戯れることが出来るだけでも、素晴らしいライフワークを見つけ、今の自分の核となっている私自身に感謝。しかも、内側の感覚次第でこうも楽しみ倍増とは、なぜか儲かった気がします。

この身体感覚でいい波行ったら、どうなることかとすでにワクワクもんで、年内にどこかトリップ行きたいと考案中です。ただし、いい波ほどに毒も牙も鋭いので、いつもコテンパンにやられるのですが。でもたった一本、その瞬間だけでも味わいたいんですよね。

ロルフィングを通してこんな感じになったのですから、「世の波乗り中毒者諸君、ぜひロルフィングをお受けなさい」と声を大にして言いたいところです。色々な技や筋力アップに励んでいる方いらっしゃいますが、原点回帰として自分の身体感覚にもう少し目を向けると、波乗り以外の生活面でも大いに楽しいこと増えますよ。

これはヨットにも共通して言えそうですが、風を帆で捉え、そこから船体全てを通し身体が自然のパワーを受け取っている感じですかね。最近はそんな感覚っぽいもの感じていたのですが、こればっかりはおいそれと人に聞いてもわかりません。

個人的に思うのは、自然をフィールドとする趣味を持たれている方々で、尚パフォーマンスを上げたいと考えているのであれば、その「コト」へと取り掛かる以前に自分自身の内なる状態に眼を向けると、より一層楽しみが深まるのではないでしょうか。もっとはっきりしたエビデンスを出す為に、どこかいい環境の波に暫く行く必要、有りですな。



タイトルとURLをコピーしました